Googleのページランクはすでに死んでいる。
GoogleがPageRankの更新を停止して、もう1年近く経つ。
この先の話は、すでに夏ごろ話題になったことだから、知っている人は読み飛ばしてもらった方がいいだろう。
Google PageRankの経緯
いまさら、この記事を書こうと思った理由は、次の3つだ。
・相変わらず、ヤフオクでページランク5のサイトを何万円も出して買う人がいる。
(ウエブサイトの内容は一切書かれていないにもかかわらずだ)
・高ページランクからのリンクを販売している業者がまだいる。
・次に説明する予定の被リンクの危険性とGoogleのスパム判定の仕組みに必要な概念。
かつてGoogleは各ウエブサイトに対して、ページランクをいう評価をつけて頻繁に更新していた。
これはブラウザーのGoogleツールバーに表示されるので、一種のステータスでもあり、ある程度検索順位にも寄与していた。
ここで、「ある程度」と書いたのは、Googleはページランクで検索順位を決めているわけではなく、200項目以上ある評価指標の中に、このページランクも存在していたということだ。
Google PageRankの終焉
このページランクは不定期ではあったものの、長くても2、3か月に一度くらいの割合で更新されていたのだが、2013年12月以来、更新されていない。
この理由について、GoogleのMatt Cutts氏は 、ツールバー PageRankの利用者が減少していることを挙げていた。
Why isn't my site's PageRank changing?
そして、決定的となったのが、 Google のJohn Mueller氏が今後、更新の予定は無い、と言及したことだ。
English Google Webmaster Central office-hours hangout
更新しないー
・現在のページランクはそのまま。
・コンテンツの質を上げてもページランクは上がらない。
・新しいウエブサイトができても、ページランクは付与されない。
ということだ。
つまり、Googleとしては、公開しているこのPageRankは検索での順位決定要因から外した、と解釈してよいだろう。
もともと、PageRankは実感としても、あまり検索順位に影響していると感じることは無かったので、大して気になる話ではなかった。
増える悪徳業者
だが、いまだにPageRankが高いことを売りに、高値でウエブサイトやバックリンクを売る業者が消えない。
消えないどころか、感覚的にだが、増えたように思われる。
一方で、古参の業者はかなり消えてしまっている。
これはおそらく、古参業者が大量に手放した役に立たない高PageRankドメインを買って、もはやPageRankが意味を持たないということを知らない人たち相手に小口の商売を始めるワラワラ業者が出現したためだと想像している。
まとめ
Googleのページランクはすでに死んでいる。
もはや高ページランクは、ドメインを買ったり、リンクを買う上でなんの意味も無いことを知っておくべきだろう。